2012年07月31日
認知症について・・・
今でこそ、「痴呆」っていう言葉を、ほとんど聞かなくなりましたよね。
その前は「ボケ」とも言われたました。
どういう表現がふさわしいのか、一概には言えないですが、症状をしっかり理解している人が、どのくらいいるんでしょうか。
私自身、完璧に理解しているかといえば・・・そうじゃないと思います。
その人の、これまでの生活環境が大いに影響し、ホントにそれぞれの認知症があります。
職業柄でも、介護士から見る目と、看護師、医師から見る目も様々でしょうし、施設の職員と家族でもまた違いますよね。
仕事だからできることも、身内となると・・・腹が立つ事も。
楽しい時間を過ごしても、5分経ったら、ほとんど記憶の中から消えてしまいます。
名前を何度も教えても、次に話す時には、私の存在はありません。
先日、誕生会の席でこんな出来事がありました。
「誕生日おめでとう」と言われたら・・・普通は「ありがとう」と答えませんか?
しかし、その利用者様は「おめでとう!」に対して、「嬉しいぃよぉ~」と、顔をくしゃくしゃにして言われました。
まぁ、いろんな評価の見方はあると思いますが、私は、普通のオウム返しのような返事ではなく、<本人の><今の><素直な>気持ちなんじゃないかな~と思いました。
「おはよう」と言えば「おはよう」、「いただきます」と言えば「いただきます」。
「ごちそうさま」と言えば「ごちそうさま」 「ごちそうさま」と言って、「おいしかったよ」とか「おなかいっぱい」は返ってこない・・・
そんな、オウム返しの会話の中から、あの「嬉しいよ~」という言葉が出てきた。
涙が出てきて、こっちまで嬉しかったのを覚えてます。
そんな感動の誕生会も、5分後には・・・何もなかったように記憶から消えていきます。
淋しいでしょうか・・・?
淋しい・・・かもしれませんね。でも、その瞬間、確実に楽しい時間を過ごされているのは、間違いないんですよね。
ちょっと余談ですが・・・
楽しい時間を過ごしていただくために、様々な角度から情報を収集し、計画を立て、実施していきます。(うちの若い職員はホントに一生懸命!頭が下がります!!)
利用者様が、若い時に好きだった歌、常食で食べれない方へのソフト食での誕生日ケーキ。その他もろもろ・・・
職員一人ひとりが、時間を惜しまず協力し、一瞬の笑顔を見て癒される。
自分の大先輩にあたる利用者様に対して、何ができるかを、日ごろから常に考えている。そんな若い衆です。
「認知症」と一言で片付けられるものではないんでしょうが、世間一般的に思われている「認知症」とは、少し違った見方をするのも、いいのではないでしょうか・・・
こんな言い方するのも適切ではないでしょうが、最近、認知症を魅力的に思えます。
奥深く、ホントに難しい。理解しようと思っても、理解し尽せない。
だからこそ、一生懸命になる。
面倒な介護保険制度や行政も大事なんですが、根本的に思うのは、その方の<笑顔>が見たいというところです。
たとえ、5分後に忘れたとしても・・・
一瞬の笑顔を、より多く、引き出せたら~と思います。
これは、常食での摂取が困難な方への誕生日ケーキ。本人の大好きなニッケでゼリーを作ることで、ミキサーにかけずに食べられます。
写真は少しですが、このゼリーを大皿にいっぱい盛るんです!
色とりどりで、目でも楽しめる。そんな配慮がされてます。
その前は「ボケ」とも言われたました。
どういう表現がふさわしいのか、一概には言えないですが、症状をしっかり理解している人が、どのくらいいるんでしょうか。
私自身、完璧に理解しているかといえば・・・そうじゃないと思います。
その人の、これまでの生活環境が大いに影響し、ホントにそれぞれの認知症があります。
職業柄でも、介護士から見る目と、看護師、医師から見る目も様々でしょうし、施設の職員と家族でもまた違いますよね。
仕事だからできることも、身内となると・・・腹が立つ事も。
楽しい時間を過ごしても、5分経ったら、ほとんど記憶の中から消えてしまいます。
名前を何度も教えても、次に話す時には、私の存在はありません。
先日、誕生会の席でこんな出来事がありました。
「誕生日おめでとう」と言われたら・・・普通は「ありがとう」と答えませんか?
しかし、その利用者様は「おめでとう!」に対して、「嬉しいぃよぉ~」と、顔をくしゃくしゃにして言われました。
まぁ、いろんな評価の見方はあると思いますが、私は、普通のオウム返しのような返事ではなく、<本人の><今の><素直な>気持ちなんじゃないかな~と思いました。
「おはよう」と言えば「おはよう」、「いただきます」と言えば「いただきます」。
「ごちそうさま」と言えば「ごちそうさま」 「ごちそうさま」と言って、「おいしかったよ」とか「おなかいっぱい」は返ってこない・・・
そんな、オウム返しの会話の中から、あの「嬉しいよ~」という言葉が出てきた。
涙が出てきて、こっちまで嬉しかったのを覚えてます。
そんな感動の誕生会も、5分後には・・・何もなかったように記憶から消えていきます。
淋しいでしょうか・・・?
淋しい・・・かもしれませんね。でも、その瞬間、確実に楽しい時間を過ごされているのは、間違いないんですよね。
ちょっと余談ですが・・・
楽しい時間を過ごしていただくために、様々な角度から情報を収集し、計画を立て、実施していきます。(うちの若い職員はホントに一生懸命!頭が下がります!!)
利用者様が、若い時に好きだった歌、常食で食べれない方へのソフト食での誕生日ケーキ。その他もろもろ・・・
職員一人ひとりが、時間を惜しまず協力し、一瞬の笑顔を見て癒される。
自分の大先輩にあたる利用者様に対して、何ができるかを、日ごろから常に考えている。そんな若い衆です。
「認知症」と一言で片付けられるものではないんでしょうが、世間一般的に思われている「認知症」とは、少し違った見方をするのも、いいのではないでしょうか・・・
こんな言い方するのも適切ではないでしょうが、最近、認知症を魅力的に思えます。
奥深く、ホントに難しい。理解しようと思っても、理解し尽せない。
だからこそ、一生懸命になる。
面倒な介護保険制度や行政も大事なんですが、根本的に思うのは、その方の<笑顔>が見たいというところです。
たとえ、5分後に忘れたとしても・・・
一瞬の笑顔を、より多く、引き出せたら~と思います。
写真は少しですが、このゼリーを大皿にいっぱい盛るんです!
色とりどりで、目でも楽しめる。そんな配慮がされてます。
Posted by junjun at 15:00│Comments(0)